大阪サイレン製 LED 警光灯を解剖 LF-11D 〜3〜
それでは親機のほうを見ていきましょう。
見た目は全く同じですが、こちらは内部に部品が詰まっているので少しだけ重みがあります。
この基板も同じ配列で同じ個数と同じ枚数が載っていますが、子機側の LED の電流制限抵抗が 91Ωだったのに対し親機には 12Ωが使われています。
実際に親機と子機を横に並べて見比べてみると、親機のほうがちょっとだけ明るく見えます。
親機には子機になかったフラッシュモード切り替えスイッチが付いています。これは以下の 4 モードに切り替え可能です。
- ランダムフォー・同時
- ランダムフォー・交互
- トリプルフラッシュ・同時
- トリプルフラッシュ・交互
左側スイッチで点灯パターン、右側スイッチで同時/交互の切り替えとなります。 基板のシルク印刷によりメーカー出荷時の標準設定は「ランダムフォー・同時」になっているようです。
それではさらに内部を探っていきましょう。
使われている部品を一つ一つ眺めていきましょう。
まずは電源回路を見てみますと、+12V はショットキーバリアダイオード(電源の逆接続保護)とツェナーダイオード(過電圧保護)を通り、バリスタ(サージ電圧保護)があって 5A のヒューズを通ったあと、最後にノイズフィルター(高周波防護)を通したモノが親機・子機の LED の電源供給されています。
さすがメーカー製は保護素子が十分に入れられていて、今まで自分の作ってきたモノと比べると雲泥の差ですね。ここは大いに見習うところでしょう。
デジタルトランジスタ 2 個とパワー MOS-FET で親機と子機の LED を駆動するようになっています。 MOS-FET はドレン電流 40A というかなり余裕を持ったものが使われているようです。
親機には減光モードにするための青色の線(マイナスに落とす)があるのですが、その線はフォトカプラ(NEC 2701-l016)につながっています。たとえば間違って過大な+−電圧を加えたりして壊さないよう、完全にこのメイン基板とは分離されている訳ですね。
さて、それでは「点滅の制御って、どんなマイコンを使っているのかなー」とさらに基板上の部品を見ていったら、なんと衝撃的なモノを見てしまいました!
それはまた次回。