ハーモニックサイレンアンプ Mark-II 〜変更〜
やっぱやーめた
何がって前回実験したリモートサイレンの搭載をです。
ホンモノのあれはサイレンアンプから電子的に出してる訳ではなく機械的に出してる訳ですから、今回自作しているハーモニックサイレンアンプの目指すところではないなと思いまして。
という事で、モーターサイレンを自作してみます!
ウソ
いや、これはそのうち作ろうかなーという感じです。 とりあえず今回は作りません。
と言う事で、前回収めた基板と固定用ネジスペーサーをサクッと撤去します。 スペーサーをホットボンドで固定する方法を紹介しましたが、今回みたいにやっぱやーめたという時には簡単に取れるのがいい所です。
さてさて。 基本的にハーモニック部は Mark-I で完成しています。 ホンモノと同じように 8 和音のピーポーが出るのですが、やはりホンモノと聴き比べると、なーんか違うんですよね。
これは Mark-I 完成時にもチラッと書きましたが、音量 100% の 960Hz のピーから音量 100% の 770Hz のポーの周波数にいきなり切り替わるので、何と言うか鋭い感じに聞こえるのです。
これをどうにか出来ないものか。 ちょっと思い付きでトランジスタを用いた遅延ミュート回路を実験してみました。
これはトランジスタを用いてピーポーが乗っている信号ラインを GND へ落としてミュートするというモノです。 これを 10W オーディオアンプの入力にバイパスして取り付けました。
実験では押しボタンスイッチを使いましたが、トランジスタのベースに +5(PIC から制御)を加えると、CR の時定数によりゆっくりとミュートします。これを離すと同じく段々と音が大きくなります。 このフェードイン・アウトの時間は C と VR である程度調整は可能となり、ピーとポーの間をこのフェードイン・アウトで出力すればより柔らかい音になるハズ。
で、結論から言うと使えない。
いや、普通にミュート回路としては使えます。 ただし、ピーポーのフェードイン・アウトでは使えない。
C を 1uF 〜 470uF 、VR を 10K 〜 1M までと色々試したものの、正確にフェードイン・アウトの時間を決める事が不可能です。 PIC から制御する場合に 0.65 秒のピーの始まりのフェードインは良いとしても、ピーの終わりのフェードアウトはどう検知するのか?
という訳で、この方法は速攻で却下です。
ここで早くも行き詰まりネットを検索しまくって考えること 1 週間。 そもそも本物のピーポーと自分が作っているピーポーの音の違いは何なの?
そこに、単純なフェードイン・アウトでは表現できない複雑な音色がある、ということに辿り着きました。 キーワードは エンベロープ。
ふむふむ。 なるほど知らんかった。
次回、ハーモニックサイレンのエンベロープ編をどうぞ。