未来志向

「もしタイムマシンが発明されたとして、未来と過去どっちに行ってみたいですか?」

最近、某サイトでそういうアンケートを見まして、当然、楽天的で SF 好きでスタトレファンで未来派な私としては、もちろん未来に行きたいほうへ投票するしかありません。

アンケート結果でも未来の方が圧倒的に多く、年代差でもそれはあまり関係なくてその比率はだいたい 7 対 3 でした。 やっぱり、すでに知っている 「過去」 より、まったくの未知という 「未来」 への憧れというのは誰にでもあると思います。 特にスタトレファンだったら、ほとんど全員が 「未来!」 と答えることでしょう。

ここで唐突ですが、私なりにタイムマシンの性能その他もろもろのことを決めさせて下さい。

  • まず一人一回限り、現在の場所と時間から好きな時空間に旅行できる。
  • 期間は最高 1 年間。 好きな時に元の時空間に戻ることも可能。
  • 行った先の時代の専属ガイドが一人付く。 関係者しか今回の件のことを知らない。
  • その時代・地域の公共秩序・法律・社会道徳等に反しない限り、自分の希望を聞いてもらえる。
  • もちろん、戻って来てもその間の記憶はある。 これ重要。

といったところ。 かなり自分勝手のような気もしますが。 この時点で私はかなり楽天未来を思い浮かべてニヤニヤしてます。

さて、それではどのくらい先の未来が良いか。 それはもう、自分が生きている可能性のある時代よりはるか先を見たいですね。 未来の自分のしょーもないツラを見に行くほど自惚れてもいませんし。 そうですね・・・200 年から 300 年先を目標にしますか。

ここ最近の科学の発展を見れば、10 年とか 30 年とかいう近々未来でも十分にワクワクするでしょうし、また現在との繋がりもありますので比較的そのくらいを選択する人も多いでしょう。 私の場合はそんなせせこましいことはしません。 ここはやっぱり一気に飛び越えてそのくらい先を見てみたいです。 ただ、いくら一気に飛び越えたいとは言っても、500 年や 1,000 年だとあまりにも未来過ぎてちょっと・・・といった感があるのでお断りです。

行ったらまずは何をするか。 最初は自分が元いた瞬間から現在までの世界(地球)の歴史を学びたい。 この間に何が起こったか、社会にどのような変革がもたらされてきたのか。 科学はどのように発展し、技術はどこまで可能になったのか。 戦争・紛争もあったでしょう。 そういう細かいところも含めて年表として全て見せてもらい、現在の社会の仕組みを良いところも悪いところも全て見て締め括ります。

スタトレの祖ジーン・ロッデンベリーと同じく、楽天家で未来は明るく人類は困難な問題を必ず克服できると信じて疑わないという私も、さすがに現実の地球がそんな先でもスタトレ世界のようなパラダイスになっているとは思いません。 ただし、今より少なくともまともな世界にはなっているでしょう。 たぶん。 きっと。 それを丹念に辿っていきます。 篭ってこれだけで 1 ヶ月は楽しめるところです。

ここまで座学です。 次に実際に外を歩いてみます。 この時専属ガイドが一緒ですから、なんの心配もありません。 逆に言うと一人じゃちょっと心細くて歩けないと思うところです。 その時代の基本的な事柄は頭に入っていますので、それを一つ一つ自分の目で確めて自分の手で触れて行くわけです。

例えば、普通の個人の住宅のドアでも自動ドアになっているの? 電燈のスイッチの形状は? その部屋の照明の原理は? 街中の道路の状況は? やっぱりチューブ走行帯? それとも車は空飛んでる? 天気予報の精度は? 農業はどうなってる? 森の奥で文明を拒絶して暮らしていた人達はこの時代どうなった? 等々。 知りたいことは一杯あります。 やっぱり共通語は英語になってるんでしょうか。 意外にも中国語?

そういう重箱の隅をほじくるように細かいところを丹念に観察していきたいです。 ありとあらゆる科学技術の恩恵を受けて、ありとあらゆるハイテク機器をもてあそんでいきたい。 また、その頃は宇宙にも余裕で行く時代でしょうから、宇宙もあちこち行ってみたいです。 コレが本命と言えば本命。 ワープは可能になっているんでしょうか? それとも 『3001 年終局への旅』 で描かれているように、結局はどれだけ時代が進んでもワープなんてもんは無い?

「十分に発達した科学は魔法と区別がつかない」 という有名な言葉がありますが、たとえ 200 年から 300 年未来とはいっても、基本的なことは現在の科学の延長線上にあるモノでしょうし、なによりもスタートレックというお手本を持っている者からしたら、一つ一つに感心するもののそう驚きはしないと思います。 なんにせよ、すぐに適応してそれを当たり前と思いながら満期の 1 年を楽しく過ごす自信があります。