ΠΛΑΝΗΤΕΣ

私にとっては珍しいカテゴリー。

毎週水曜深夜に NHK 教育でやっている 『プラネテス』 をハマって観てる訳ですよ。

このアニメの詳しいことはプラネテス公式ホームページを見てもらうといいのです。 時代設定は西暦 2075 年です。 根が SF 好きな私は、これで宇宙が舞台となると、もうこれだけで観てしまいがちです。

ハイテクロボットやハイテク戦艦などが登場する、単純なドンパチモノだと今さら観ようとは思わないのですが、これがスタートレックのような作り込まれた世界観や人間ドラマに仕上がっていて、なによりも観ていてワクワクさせてくれるんですよ。

派手な宇宙開発の裏では、石油が枯渇して国が内戦状態に陥り、貧困に喘いでいる人達がたくさんいて、こういった技術の恩恵を受けられるのはアメリカや日本など先進国の一部だけである、というのにはドキリとさせられました。 現在、中東の石油産出国では税金がないようなところもありますが、埋蔵量があと 50 年とか 75 年とか言われているのに、その国の人達は今から何か考えているんだろうかと心配になっちゃいます。 石油以外なんにも “ウリ” がない国はどうするんだろ。 今は石油が出るので世界中からチヤホヤされている訳ですが、掘り尽くすか、その前に石油文明から先へ転換が進んだら、世界中から見捨てられるんでしょうね、きっと。

楽天的な私は、宇宙に活動領域を広げていけば、地球上の問題も解決するというのはまやかしだ、というのもグサリときます。 スタトレ世界でもこの頃の地球は暗いのですが、やっぱり貧乏なところは貧乏なまま、置いてけぼりにされるんですよね。 後半になって段々と暗の部分が出てきましたが、スタトレと同じように毎回いろいろなことを考えさせてくれる良いアニメだと思います。