エアコンの水で大洪水

3 階まで駐車場のあるいつものスーパー(1 階が買い物するところ)に行ったんですよ。 買い物を終えて、2 階半のところに停めた車に戻ろうと歩いていたら(階と階の傾斜もキツクない小さい駐車場なもので)、なんか水が上のほうからず〜〜〜〜〜〜〜っと続いて流れているんですよ。 1 本筋になっているというか。

これは何かと思いながら上へ上へと歩きました。 行っても行っても途切れる事無く続いています。 そうやって水の筋を見ながら上っていき 3 階までいくと、エンジンを掛けたまま駐車している車の下で終わっているのが見えました。 ここが始点です。

そうです。 エアコンのドレイン(水)なんですよ、それは。 コンプレッサーにより圧縮された冷媒ガス HFC-134a をコンデンサで冷やして液体に戻し、それをエキスパンションバルブで噴射して一気にガスとして噴射し蒸発させ、その時にエバポレーター周囲の熱を下げられるので、そこをファンを使って空気を通過させることによって冷気を得ると同時に、冷やされた空気中の水分が液化して排出されるというソレが、1 階のスーパー入り口まで来ていた水の正体でした。 ずいぶん長い旅です。

ところで、もし世の中が燃料電池車だらけになったら、真夏の都市部でもずいぶんと気温は下がることになると思うんですよ。 燃料電池車は燃焼ガスの代わりに水を排出するらしいので。 散水車が普通に道路を走っているようなものです。 水の蒸発によって周囲の温度を奪い気温を下げる。 打ち水効果ですね。

道路がビチョビチョになるほど水が排出されるのは歩く時に困るので、しっとりと濡れる程度がいいのですが、今度は湿度が高くなってしまわないかという不安があります。 実際のところどうなんでしょうか? あと、真冬は困りますね。 道路が始終ツルツルになりそうなので。

実際に燃料電池車というのはすでにもう走っているみたいなのですが、排水量というのは一体どのくらいのものなんでしょうか? なんか船みたいですが。 エアコンのドレインと同レベルなら、打ち水効果は期待できそうにないですね。