スイッチに伸びる手の方向が違う
車を運転中、私はちょっとでも周りが暗くなるとヘッドライトを点灯します。 ええ、即行です。
早朝の日が昇ったばかりの時や、夕方の日が落ちる間際の時はもちろんのこと、さすがに雨の日に必ず点けるまではしませんが、ドシャブリで厚い雲がかかって暗くなるようなときは真っ先に点けます。 さっきも帰宅中に空が真っ黒になり夕立になったので、ヘッドライトを点けて帰ってきたばかりです。
ところが、周りを見ていると点灯のタイミングが極めて遅いか、ヘッドライトをまったく点灯しない車が多いんですよね。 公道で私が一番最初に点けるといっても過言ではありません。 先ほど帰ってくるときも、激しい雨で前が見え難いにも関わらず、ヘッドライトを点灯しているのは 20 台に 1 台くらい、スモールランプになると 10 台に 1 台くらい点灯していました。 さらに真っ暗になりさらに雨が激しくなったのですが、意地でも点灯しない車がたくさんいるのには驚きます。
そのスモールランプ、そんなもん意味がないのでぜひ止めましょう。 これは夜間に駐車時に使うもので、基本的に走行中に使うものではありません。 すこ〜し暗くなってきたらスモールランプ → 暗くなったらさらにヘッドライト点灯、という順番で点ける物ではありません。 自転車のライト*1と同じく、相手に自分の存在を知らせるという大事な役目もあるのです。 スモールランプを点けるくらいなら、なぜもう一捻りしてヘッドライトまで点灯させないのですか?
「まだ前は見えるよ〜」 といつまでも点灯させないのでしょうか? 遅くまで点けないのがカッコいいとでも思っているのでしょうか? バッテリーをケチってるんでしょうか? 「あいつもうライト点けてるよバカじゃねぇの?」 とかせせら笑っているのでしょうか? 「あんなもん早く点けるヤツは運転ヘタなんだよ」 とか蔑んでいるのでしょうか? アホばっかりですね。 アホに殺されます。
もう一度言います。 ヘッドライトは暗いときに前方を照らして視界を確保するためだけのモノではなく、“自車の存在を周りに知らせる” という役目もあるのです。 真昼間でも大雨だとアンタの車は見えてません。 どんなにベテランドライバーでも、ここら辺を分かってらっしゃらない人がほとんどのようで残念です。
先ほど帰ってくるとき、以前ここでちょっとだけ批判したサンキューハザードをした車がいたのですが、もちろんヘッドライトなんぞ点灯していません。 それを見て、「ハザードみたいなもんチカチカさせてないで、ヘッドライトをカチっと点けろよ! スイッチの方向が違うだろ!!」 こうツッコんだわけです。
実際、早めにヘッドライトを点灯するとメリットが増えるのです。 例えば、優先道路・メインストリートを走っている時、見通しの悪いわき道から出ようとしている車がいて、その車はカーブミラーを当然見ています。 ちょっと暗いと車がミラーに映っても見えにくいので、いい加減なヤツは、見えない?=映ってない=車が来ていない、とグッと出てくることがありますが、ヘッドライトを点灯してると早くからこちらの存在を相手は気付くので、そのような場所も悠々と通過できます。
さらに走っていて急激な車線変更で前に割り込みされない*2という、まことにもって快適な運転を行えます。 一人ヘッドライトを点灯して走るとカッコよく思ってしまう自分がいます。 この時のヘッドライトは前方照明のためではなく、自己アピール役に徹しているわけですね。
我が県では運転マナーはかなり良いほうだと思いますが、ことヘッドライト点灯のタイミングの遅さだけはワースト 3 位以内に入るのではないかと思われます。 親の仇のようにみんな点灯しませんから*3。
あなたも早めのヘッドライト点灯、してみませんか?