ドライバー同士のアイコンタクト

片側 1 車線の狭い道路で、こちら側は流れているのに対し対向車線は結構車が詰まっていまして、そこをこちらサイドは 「フンフフ〜ン♪」 と優越感を持って走行していたところ、フト見ると先のほうの横断歩道に自転車に乗った女の子がいます。 そういう時は運転者の義務として当然止まって渡らせないといけないのですが、だ〜れも止まらず我先へとスピードを上げて通過していきます。

もちろん私は止まるつもりでいてスピードを緩め始めました。 その時に対向車線が流れ始めましたが、横断歩道直前にいた対向のバスは進まず停止したままで、その時にバスの運転手と目が合いました。 その意味をコンマ 1 秒で理解した私は、横断歩道で停止してその自転車を渡らせたわけです。

こんなことは普段運転していれば当たり前のことで、こちらも最初から止まるつもりでいましたから、バスの運転手とのアイコンタクトがどうのとここで書きたいわけではありません。

本題はここです。 最初から横断歩道にいたその女の子の乗る自転車ともう一台サーっと脇から渡って行った自転車の後、なんとそのバスの運転手は私に向かって手を挙げ 「ありがとう」 の意を表したのです。

なんて感じの良い運転手さんなんでしょう! 心意としては、他の車がビュンビュン飛ばして無視して行く中、目と目が合って止まる意思を分かってくれ、わざわざ止まったということに対しての 「ありがとう」 だと思うのですが、普通、こんなこと思ってここまでのことしますか?

この殺伐とした世の中で交通戦争だとか言われている昨今、あのバスの運転手さんの心配りにその時に正直癒され、その日一日とても気分が良かったのです。 まるでお釈迦様のような人です。 もちろん、そのバス会社の印象が大幅アップ*1したのは言うまでもありません。

私はそこまで思って、手を挙げたバスの運転手さんに 「どういたしまして」 の意で軽くニコッと微笑を返し、横断歩道上ですれ違いお互い別な方向へ去っていきました。 ま、見えたかどうかまでは分かりませんが。

*1:バス・タクシーに限らず、とても気持ちの良い運転をされた時は、その会社の好感度は無条件にアップします。 逆に無謀な運転をされたら、印象も信用もガタ落ちです。 「その会社の物は絶対買わん!」 とか 「その会社は信用できん!」 とかなりがちです。 会社名の入っている車を運転する人は、ぜひ気をつけて運転したほうが良いと思います。