トリコーダー

今回の台風の雨と風でガケ崩れがおき、家が押し潰されて生き埋めになり、懸命な捜索にも関わらず一家 4 人が亡くなったというニュースを聞きました。

泥の中に限らず、雪の中でも生き埋めになった人を探し出す方法というのは、未だに大勢の人が繰り出して棒を突っ込んで人間の手ごたえに頼るという人海戦術しかなく、これでは助かる命も助からないでしょう。 阪神大震災でも壊れた家の下敷きになって、助けを求めても誰にも気付かれず、そのまま死んでいった人というのが大勢いるといいます。

地面の下に埋まっている人を探知する機械、スタートレックに登場する “トリコーダー” みたいなものは現在の技術で出来ないものでしょうか。 タキオンだとかテトリオンとか探知する必要はありません。 ただ、地面に埋まっている生きた人間を探知するだけでいいんです。

でも、「生命反応を探知する」 と簡単に言いますが、その生命反応とはどのようなモノで遠隔からどのように探知するのか、素人考えでもなんだか難しそうです。 人間の発する微弱な電流、脳波、呼吸の際の二酸化炭素やらを、数メートル数十メートル離れたところから正確に読み取れるセンサーなんて、自分の知るところでは現在ないと思います。 これらはパッシブ型ですが、アクティブ型としてこちらから何らかのセンシングビームを発射して、対象物を読み取るというのも考えられますが、これも今のところありえなさそう。

小型の自立型ロボットもいいですが、ぜひともトリコーダーのようなものの開発にも力を注いで欲しいのです。 人間の埋まっている場所を 3 次元で特定できれば、あとは人海戦術で一気に助けられるのだから。