♪あ〜る〜日、森のな〜か・・・

なんか全国一斉に熊さんが続々と人里に降りてきているようで、人間を襲ったり農作物を荒らしたり、麻酔銃で撃たれて動物園に引き取られたりその場で射殺されたりしているようです。

熊さんが住んでいる山のふもとという田舎のような場所ではなく、市内まで車で 20 分という住宅地に住んでいる私としては、熊さんがいきなり自分の家の庭に現われるというのが今一つ想像できないのですが、逆に都市部などでは刃物を持った中国人などがいきなり庭へ逃げ込んで来たりする*1ので、まぁどっちもどっちと言えなくもありません。 住んでいる者にとっては大変な恐怖でしょう。 たとえ小熊といえども、強力なツメでガリっと一振りやられたら、かすり傷程度では済みそうにないですもんね。

原因として人間の活動のせいで山の中に餌が少なくなり、餌を求めて人間の住むところまで降りて来たというのがありますが、今年は台風がたくさん来たせいで木の実類が全部落ちてしまい食べる物が無くなったというのもあるそうです。 さらにもう一つ、山のふもとの村などでは過疎化が進んで人がいなくなったから、というのもあるそうです。 人がたくさんいる時は人間との生活境界線がハッキリしていたけど、人が少なると恐れる事無く熊さんはドンドン山を降りて来るようになり、ついにその村が熊さんの住みかみたいになっているのだとか。

人間側の困惑も我知らずと現われた熊さんは、殺してしまわず出来るだけまた自然に帰す、というのは独善的な自然保護なんですが、しかしそれは世界的な流れですね。 昔みたいに殺してしまえ! とはならないですし、また中々言いにくいでしょう。 でも、ソイツがまた人里に降りてきて、今度は人間を襲って殺してしまったらどうなるんだろう? とか思ったりするんですよ。 結局、射殺するんでしょ? 猟友会の人達は食べるんでしょ? 美味しい美味しいって言うんでしょうってね。

麻酔銃で眠らせて動物園に送ったりしてますけど、あまりにも数が多いので動物園側も食い扶持が増えて困っているそうです。 ハッキリとは言いませんが、送られても迷惑だという事でしょう。 本気で熊さんによる市中お食事行脚を止めさせるには、これはもうある程度は減らして、人間が責任持って頭数と区画を厳密に管理するしかないんですよ。 これは食物連鎖のトップにまでのし上がった知恵を持つ人間の責務です。 ただ 「これは自然破壊をやった人間のせいだ!」 とか 「殺してしまうなんて可哀想」 とか言っているだけの人、嫌いです。 具体的な代替案をキチンと言うほうが、はるかに建設的でまた自然保護に繋がると思いませんか?

*1:この前、なんかそういう事件がありましたよね。