試食

スーパーなどに行くと、お盆の上にそれが試食出来るような小皿などに分けて置いてあり、それを持って行き交う買い物客に 「○○はいかがでしょうか〜」 等と声を張り上げて勧めている、という光景によく出くわすと思います。 新製品の紹介のことが多いみたいです。

あの販売促進員に声を掛けられる・掛けられないは関係なく、不自然さもかけらも無く近寄って行き、サクっと小皿を受け取って取って、それを買う買わないは気にもならず、その場で試食・試飲って出来ますか?

私はどうもあれが苦手なんです。 出来るだけそっちに方向には行かないようにしますが、やむなくそこを通らないといけない場合には妙に緊張して、だいぶ手前から目を合わさないようにします。 「いかがですか〜」 などと声を掛けられても、対外的には “自分は全く興味がなく、かつ急いでいるという風な顔” をして、内部的には 「こんな人ゴミの中で中に何が入っているか分からん、汚い」 と思い込ませて、前をさっさと通ってしまうんですよ。

なぜかと言うと、目が合って声を掛けられたらそれをその場で試飲・試食しないと悪いような気になり、そこで立ち止まったらもうソレを買わないといけないような気がしてくるんです。 また、衆人監視の中で食べるような気もして、それが恥ずかしくて出来ません。 「わっ、この人試食・試飲してるよ」 とか周りの人にいやしく思われているのではないかと。

そんな私を尻目にオバちゃんなどは試飲・試食をして、買わずにさっさとまた買い物を続けたりしますから、私からしたら図々しいなと思うとともに、いいなぁと羨ましくも思うのです。 もうチョッと歳がいったらそんな事も普通に出来るようになるのかな?

あ、そのような気が弱い私ですけども、キャッチセールスなどには決して引っ掛からないので悪しからず。 最初から相手にもしてませんし瞬時にしてガシガシ断っていきますよこっちは。