良かった

昼頃にうちのほうへ最接近した台風 23 号ですが、進路が九州の東のほうに若干ズレたこともあり、大したことはなく一安心です。

ところで、近所でもそうしている家をよく見るのですが、窓ガラスにガムテープをバッテン状に貼り付けるというのがあります。 私はあんなモノをしている人の気が知れません。

これを 「風圧でガラスが割れないよう強化」 のつもりでやっているというのなら、それは間違いだと言っていかざるを得ません。 たかがテープ 1 枚張るだけで耐圧が変わろうハズもないのです。 全くの無意味ですので止めましょう。

それと恐らくこちらの方が多いとは思いますが、「ガラスが割れた時に飛び散らないように」 というのもあまり意味がないと言わざるを得ません。 確かにガラスが割れたら大きな部分はテープにくっ付いて来るでしょうが、細かい破片はやっぱり周りに飛び散ります。 全く無意味とまでは言いませんが、まぁ無意味です。

それより何より、窓ガラスにガムテープなんぞ張らない方がいい最大の理由があります。 それはテープの跡が残ってしまうという事。 実際にやった人は分かると思いますが、強力な粘着性が売りであるところのガムテープなんぞをガラスに張ってしまうと、ピシーっと張り付いてしまい容易には剥がれません。 1 日も経過するともうガラスと密着してしまい、いざ剥がそうと思ったら表面だけがビリーっと取れて粘着面だけがビシーっと残り周囲にはギャーっという声がコダマするという、いやしないという。 とにかく、これを剥がすとなると、カミソリなどを当てて根気よくこそぎ取るなど大変な手間となります。

近所ではいーっぱい見ますよ。 台風が去ってもいつまでもガムテープ付き窓ガラスを。 何年も前からガムテープの跡がずーっとそのままなんていうお宅もあり、そこを通る度に見てはいつも苦笑するんですよ。 「あーもう剥がすの諦めたんだなぁ」 って。 やたらガムテープを張ると厄介だという事です。

では、窓ガラスにガムテープを貼るという変な儀式より良いのは何か。 それはレースカーテンとカーテンをキチンと閉めておく、ただそれだけの事です。 万が一何かが飛んできてガラスを突き破っても、だらりと垂らしてある二重のカーテンでショックを吸収して止まり、破片もカーテンを越えて散らばることもありません。 防弾チョッキと同じ原理です。

もちろん、雨戸があったらそれをキチンと閉めておくのに勝るものはありません。 ウチに甚大な被害を与えてくれたこの前の台風では、向かいのお宅のスチール製の雨戸に割れた瓦の破片が突き刺さって止まっていました。 これを見てやっぱり雨戸ってエライなと改めて感じたものです。