公共交通機関
年中バスに乗っている人にとっては、こんな質問はきっと大爆笑もんでしょうけども、年に 1 回乗るか乗らないかという私も、乗るときには毎回ドキドキもんです。
人口が百万人以上いるような都市部に住んでいると、公共交通機関を利用するのがデフォルトで、別に自家用車を持たなくても暮らせると聞きますが、そういうところじゃない地方では逆に公共交通機関が不便で、自家用車がないとどこにでも行けない、ということになります。 私もそういうところにいるので、どこに行くにでも車を使うのがデフォルトだもんで、私の生活にバスに乗る機会というものがそもそも無いのです。
バスだけじゃありません。 我が地方には路面電車も走っているのですが、これももう 20 年以上は乗っていません。 路面電車の軌道を車で横切り横を走り抜ける毎日です。 だから、どうやって乗ったらいいのか分からないので、乗れと言われたらドキドキです。
もちろん、幼い頃は親や祖父母に連れられてバスや電車に乗ってましたし、こっちでも乗る人は始終乗っているみたいですが、私の場合は車の免許を取って自分で運転するようになってからは、公共交通機関を利用する機会がなくなったのです。
と、そういう話を今年亡くなった祖父の葬式で、久しぶりに集まった親戚との雑談で交わしたことを思い出しました。 ある親戚は汽車（こっちでは JR の電車のことをそう言う）で通夜と葬式と 2 度も往復されたんですが、路面電車でさえどうか分からない者が、駅に一人で行って時刻表を見て切符を買って時間に間に合うように乗る、ということがはたして出来るのか、それを思うだけで不安でなんだか憂鬱になるお子ちゃまの私でした。
