ちょっとしたタイミング

lcarsmania2008-06-19

側道から本道に出ようと停車していたら、車体の下のほうから突然カタカタカタコツコツコツという人を不安にさせる異音が突然聞こえてきた。


「んっ?」枝でも引っ掛けたか、でも停車してるしなんだろなと思いつつ、帰社中だったのでそのまま走り出したら、今までとても冷たく湿度の低いそれはそれは快適でさわやかな風が出ていた吹き出し口から、まるで地獄の 5 〜 7 丁目あたりに来たような熱風がこの世のモノとも思えない焦げ臭い匂いと共に噴出し始めた。


何度エアコンのスイッチを入り切りしても改善しないので、「んっ?ひょっとしてさっきのはコンプレッサーが逝かれた音なのかな、まずいな・・・エアコンの修理って高くつくんだよな・・・」などと思いつつ、これは早く会社に戻らなきゃと道を急いでいたら、今度はバッテリーの警告ランプが点きっぱなしになった。


おおお!?会社まであと少し。がんばるんだ。すると今度はボンネットの隙間から白いケムリがモクモクと出てきた!会社まであと数百メートル。すぐさま会社の駐車場に車を止めボンネットを開ける。


するとなんと、ラジエターのリザーブタンク内の冷却液が沸騰してる! もうね、グツグツ煮え立ってるんですよ。走ってきた道路を見るとグリーンの液体が点々と後が残っている。


運転席側のシートをめくって下部にあるエンジン(あっ、軽トラね)を見るとファンベルトが切れているのが見られ、よくよく見るとそれはスターターに掛かっているベルトのようで、ということはその間発電せずバッテリーだけの電力でエンジンが動いていたということであり、よくこの状態で帰ってこれたなと言えよう。


オーバーヒートの原因はというと、ラジエターのファンが電動ファンみたいで、恐らくファンが回りきれなかったためだと思うが、水温計自体にはなんの変化も無かったので、これがどういうことなのか解せない。


別の者は昼からこの車で阿蘇山の現場まで行くつもりだったらしく、土壇場である理由で別の車に乗り換えて行ったのだが、もしこの車を使っていたら帰ってこれなかったね、と話すと「そうですねー」とお互いの運の良さに感謝した。