常気?

台風の影響で波が大荒れだった和歌山で、「波を見たいから」 と三人連れで堤防にくりだしたら波にさらわれ、そのうちの一人が行方不明になっているそうで、毎度登場して笑わしてくれるこのテの自業自得バカなんですが、ぜひ無事に発見されることを心から願っているウソですこんにちは。
“常軌を逸する” という慣用句がありますね。 たとえば、わざわざ海の藻屑となるために波見物に行くようなヤツらに対し「常軌を逸した行動をとった」とか使えます。 おっと、まだ見付かってなかったっけか? ま、どっちにしてもそろそろ海鳥のエサにでもなってることでしょう。
それはともかく、“常軌を逸する” の “常軌” を“常気” と書いている人がいるようです。 慣用句の意味としては 「世間で普通に認められている範囲から外れたことをする」 で、そういうことをするのは頭がオカシイ人ですから、“気違い” の “気” の字を用いてしまうのも分からないではないですが、本来、常軌の軌は道のことで、目の前に続いているその道から逸する(外れる) から 「常軌を逸する」 なんですね。
でも、手書なら分かるんですけども、不思議なのは漢字変換でなぜ間違えてるのかという事です。 私の使っている IME 2000*1ではいくら変換しても “常気” は出てこない*2んですけど、他の IMEATOK などでは “常気” が候補に出てくるんでしょうか。 実際のところ “じょう” と “き” に分けて変換してそうです。
もっとも、あの三人は常軌でも常気でも別にどっちでもよく、また興味もなく、ただ頭の中身を逸していたことは間違いなさそうです。 残念ですね。

*1:Windows2000 標準の漢字変換プログラムだよ! 標準以外使ったことないんだよ!

*2:常軌、上記、蒸気、上気、条規、浄机、浄几の 7 つだったよ!