赤信号で止まれない

赤信号は止まれ。 これは幼稚園の子でも知っている当たり前の交通規則です。

車やバイクに乗ってると、これは必ず守っていることと思います。 それは無視すると危険な目に会うというのはもちろん、相手も自分も死ぬ可能性があるからです。 深夜や早朝、車がまったく通らなさそうな交差点でも、信号が黄色になって十分停止出来るスピードならば、スピードを落とし停止線で止まろうとします。

そして、赤信号で停止していたところ、左右からの車がまったく見られない場合でも、たとえ自分だけが信号待ちしていたとしても、ブレーキを緩めてアクセルを踏み交差点に入り突っ切ろうなどとはツユにも思わないハズです。 これは警察官が見てるだとか罰金の金額だとか違反点数などとは関係なく、運転免許証を持つものの良心というか、無視して行くことへの心理的な抵抗感というものが存在しています。 まともな人ならばね。

ところが、自転車に乗ってるときや歩きの場合だったらどうでしょう?

さすがに車がひっきりなしに通るような大きな交差点では、歩行者用信号機に従い赤になったら止まり青になって渡るという当然な行動をとるでしょう。 でも、これがたとえば細い道路で、そこで信号待ちしていた車が青信号で発進し、その車列がすぐに終わるような場所では?

目の前の歩行者用信号はまだ赤なんだけども、昼間でも一切車は通らないんです。 3 歩ほどで渡りきるような道路です。 どうしますか? 正直、渡っちゃうでしょ信号無視して。

以前は青信号だろうが赤信号だろうが関係なく、自転車だろうが歩いていようが、もうそういう場所では車が来ないと判れば漏れなく渡ってましたよ。 学生時代のときはずる賢かったので、もし車などとぶつかれば人のほうが強い(もちろん力関係ではなく、法律の面で優遇されているということ。 どんなに理不尽でも車のほうが 100% 悪いとなってしまう。)が判っていて、どんどん無視して渡っていたほどです。 もちろん、私も積極的に死にたくはないですから、十分に安全を確めてからですが。

今はそんな気持ちはなくなった、とは言い切れませんが、やはり赤信号でたとえ車が来なくても守ったほうがいいなと考えるようになりました。 至極真っ当なことといえばそうなんですが。

でもね、そんな状況の場所で一人ポツンと赤信号を守って待つというのも、私の場合これはこれで勇気がいることなんですよ。 どういうことかというと、横にいた人や後ろから来た自転車は車が来ないと判るとビューとそのまま渡ってしまい、そういう人達から 「なにこの人、車が来ないんだから渡ればいいじゃん」 とか、赤信号待ちの車のドライバーからも 「アイツ律儀に信号守ってやがるよ」 などと内心思われているんじゃなかろうかと不安になり、みんな渡ってしまったら、なんかこう自分だけ一人取り残されたような気持ちになり焦ってしまうんですよ。

コレ、小心者の人だと分かってもらえるんじゃないかな。

自分も渡ってしまいたい衝動に駆られます。 だけど、それを耐えて青で堂々と一人渡り切ったとき、なんか勝ったような気分に浸れたりもします。 小さい子供などが信号待ちしていた場合は、キチンと信号を守って良いお手本となるよう心がけたりも。 そういう時はしばらく気分が良かったり。

ま、そうは言っても、ぜ〜〜〜んぜん車が通らないようなところで赤信号に引っ掛かったら、さすがに信号無視をして行っちゃいますけどね。 警察官だとしてもいくでしょ。