救急車サイレン製作記 〜その5〜
ミキシングユニットはオペアンプによる加算回路なんですが、以前の回路図だとスイッチオンから実際に音が出てくるまでに数秒の遅延が発生します。
これはオペアンプを単電源で使用しているので、入力段にある 8 個の 47μF のコンデンサが直流で充電されるまで時間が掛かるためです(10 秒近く掛かる)。今さら負電源を用意するのも面倒なので、ミキシングユニットの回路図をちょこっと変更します。
▼ コンデンサを 1 個だけにして 1μF に変更
これで瞬時に出力されるようになりました。
8 和音のハーモニックサイレンですが、パトライト社の特許公開情報によると、それぞれの合成割合も決まっているようで、以下のようになっています。
基音 26.6%、第 1 付加サイレン音 53.3%、第 2 付加サイレン音 13.3%、第 3 付加サイレン音 6.6%
全割合の半分ほどが低音の第 1 付加サイレン音なので、パイプオルガンのような音の雰囲気はこれが影響しているのでしょうね。
さて、いよいよ実際に聞いてみましょう。 ミキサー出力を PC 用アクティブスピーカーに繋いで音を出してみます。
▼ DDS ユニットおよびミキシングユニットのテスト風景
制御 PIC のプログラムはまだ試験段階で、0.65 秒のタイミングで切り替えを行っているだけです。 合成割合もまだ適当です。 だいたいこんな感じかな〜位です。 いかがでしょう?
次は電子ボリュームユニットを作り、本物のサイレンアンプのようにフェードイン・フェードアウトを実現させようと思います。