ハーモニックサイレンアンプ Mark-II 〜完成〜
前回書かなかった電子ボリュームによるピーポーのエンベロープの方法を紹介しておきます。
構成的にはフェードイン・アウトユニットと同じく、エンベロープユニットにある PIC12F629 をメインコントロールユニットの PIC16F886 で制御する形です。
PIC12F629 にはメインユニットからの制御を受けるための入力ピン [DATA_IN0] と [DATA_IN1] があります。 エンベロープ用データはテーブルで用意して置いて、入力ピンの状態によって規定の時間でその時のボリューム値を変化させて実現しています。
▼ ハーモニックピーポーエンベロープ波形
例えば上のハーモニックピーを見てみましょう。
ハーモニックピーは -78dB(音量最小) から 0dB(音量最大)まで 60ms で変化した後、すぐに 60ms で -6dB まで減衰、480ms の間維持したあと、60ms で -78dB になって終了。 全体で 0.65 秒のタイムスケールです。
この減衰カーブのデータはフェードイン・アウトで使っている対数変化の物を使用し、ウェイトで時間調整して既定の時間内で変化するようにします。 実際には命令実行時間や割り込み処理の関係上、たとえば正確に 60ms を求める事は出来ないので、ウェイト時間の変数値を上下させて書き込んではやり直しを繰り返して最適な値を見つけました。
このようにして、入力ピン 2bit で
00 → ハーモニックピー エンベロープ
01 → ハーモニックポー エンベロープ
10 → ノーマルピー エンベロープ
11 → ノーマルポー エンベロープ
の 4 パターンのエンベロープを実装しました。
次に警光灯スイッチを追加するために再度ケースに穴あけしました。
スイッチ基板は作り直すのが面倒だったので、増設という形にしました。
さて、全ての基板ユニットをケースに収めて配線を終わらせます。外部には +12V, -, SP+, SP-, 警光灯 COM, 警光灯 NO, 警光灯 NC と 7 本のギボシ端子付き線が出ています。
という事で、完成したハーモニックサイレンアンプ Mark-II をご覧ください。
▼ 動作風景
いかがでしょう? Mark-I と聴き比べると分かりますが、エンベロープを入れる事により音がそれっぽくなったかと思います。
後日、プログラムも含めて「ヘタのモノ好き - トップページ」にまとめます。