ハーモニックサイレンアンプ Mark-II 〜エンベロープその他〜
前回から間が開きましたが続きです。
すでに 8 和音のハーモニックサイレンは出ています。 ところが、波形で見るとピーとポーがいきなり替わっているのでホンモノっぽくなく、何というか、いかにもデジタルサウンドっぽい聴き心地です。
これをどうにかしたい! と Mark-I を完成させてから考え始めて約半年。
ホンモノのピーポーと自分の作ったピーポーと何が違うのか。
▼ ピーとポーの周波数を 0.65 msで切り替えているだけの波形
これだとあまりにも切り替わりの部分が不自然です。 そこで、ピーポーにフェードイン・アウトをかけてみよう。
すでにサイレン開始/停止時のフェードイン・アウトは実現していますが、仕様上これは利用できないので、このユニットをもう一つ用意してエンベロープユニットを追加する事にします。 それに伴いコントロールユニットの回路も変更します。
と、ここでホンモノのピーポーの波形を確認してみる事にしました。 周波数は最初に研究しましたが、実は波形までは見てませんでした。
で、よく見るとノーマルピーポーは単純にフェードイン・アウトをすれば良さそうですが、ハーモニックピーポーの波形を見ると特徴的な形が見えてきます。
そこで・・・
エンベロープですよ。
私は今までエンベローブだとばっかり思ってました。
最後は ブ じゃなく プ なんですよ。
ていうか、何をいまさらですか?
電子ボリュームでエンベロープをかけるために PIC16F886 のプログラムを作り直します。 ボリューム特性はこの前改良したフェードイン・アウト用の物をそのまま使います。 エンベロープは何度も変更して聴き比べて、最終的に以下のような値になるようプログラムしました。
▼ 電子ボリュームでエンベロープを再現
このエンベロープユニットを追加した事により、少しユニット構成を変更します。
あと、もうひとつ。
ホンモノのサイレンアンプにもある警光灯のオン/オフスイッチを取り入れる事にします。 コントロールユニットでこれを制御出来れば良かったのですが、あと 3 本 I/O が必要なのにエンベロープ制御のためにポートを使ったので残り 2 本なのです。 あと 1 本足りない(スイッチ入力に 1 本、スイッチ LED に 1 本、リレー制御に 1 本)。
そこで、ボタンの入力と制御出力だけを PIC16F886 で受け持ち、別基板の PIC10F200 でそれを受けてリレーのON/OFF とスイッチ LED の表示をさせるようにしました。
ホントは同居させない方がいいんでしょうけど。
ハーモニックサイレンアンプ Mark-II の最終的な回路図はこのようになります。
リレーユニットを追加した事により気になっていた右上の空きスペースがふさがりました。