消防車用 LED 警光灯ユニットの製作 〜電源部 改良〜

やはり 3 端子レギュレータでは 24V 車の電源から 5V に落とす役目は荷が重過ぎます。 先ほどの回路で 15V 程度までならいけますが、それを超えると IC がアッチッち。 PIC にはわずか 10mA しか流れてないのに。

12V 車用と割り切るのも良いけども、ここは 12V 〜 24V どちらでも入力できるようにしておきたいところ。

何か良い物はないかと探していたら、LM2594N5.0 という都合のいい DC-DC コンバータを見つけました。

▼ LM2594N5.0 の基本回路(データシートより)

入力電圧は 4.5V 〜 40V(最大 45V)で、出力は 5V 固定の 0.5A まで取れる降圧型の電圧レギュレータです。 しかも、外付け部品は僅かに 4個という使いやすさ。 これを元に早速回路図を書き直します。


▼ 電源部 回路図 2

+−逆接時の破損防止のため、コンバータ入力段にダイオードを 1 本追加しています。


▼ 実証テストの準備


▼ 14.4V 入力時

▼ 24V 入力時

▼ 29V 入力時


当たり前のように 5V を安定して出力してくれます。 発熱のほうも全くありません。

▼ 実際に 24V で点灯テスト

(LED ユニットはもともと 12V 前提で抵抗値を決めていたので、24V で点灯させるとこの抵抗がアッチッちになり焦りました。 この時 1ユニット当たり 300mA ちょっと消費します。)


電源部は多分これで大丈夫でしょう。

▼ 実験映像(LED 保護のためユニットに 470Ω を直列に入れて撮影しました)



あ、ちなみにですけど、今回この実験を行うために映像に映っている電源装置を購入しました。 今まで使っていた手持ちのはもう何年も前に自作した 15V1A 出力の物なんです。

また自作しようかと思いましたが、買った方が早くて安いと言う結論に達して、この 30V5A が出力出来る直流安定化電源装置にしました。