救急車の前面 LED 警光灯の製作 5
結局クリアレッドのカバーまでを作る事にしました。
この粘土を型に盛りつけて、ある程度形を整えて乾燥させます。 乾燥後は・・・とにかく削って削りまくる!
これをどうするのかと言うと、「バキュームフォーム」という手法でプラスティック成型を行います。
はい、ここで 「バキュームフォーム」 について説明はしませんが、ま、かる〜く説明すると、溶かしたプラスティックシートを型に押しつけて下から空気を吸うことにより密着させて思い通りの形を作る方法、です。 詳しくは各自調べてください。
本当は透明赤色のアクリル板を使いたかったのですが、これがどこに行っても売ってないんですよ。 そこで、PET 樹脂板という透明な素材を使い、後からクリアレッドで塗装する事にしました。
失敗!
失敗原因は 3 つ。
まず、型取りとして用いた粘土が脆すぎた。 だってこの粘土、乾燥後も指で押すと少し凹むんだもの。
次に PET 板の厚みを 1.5mm にしたこと。 これ厚みがありすぎて中々溶けない。 端っこを熱していると真ん中が冷えてきて、真ん中を熱すると端っこが冷えてくると・・・以下ループ。
最後に、これは明らかにするべきではなかった事。 一般的には成型素材を熱するための熱源に電熱器を使うのですが、私はガストーチを使いましたのでごめんなさい。
さて、延べ 1 週間掛けて削りカスを吸い込みながら作った粘土型が一瞬でパーとなりましたが、これを教訓としてまた一から作り直しました。
▼ 石粉粘土を使う
石粉粘土
この粘土は前回のと違って非常に削り易いし、何より完全硬化でカチンコチンです。
さぁ、ここで秘密兵器『ヒートガン』登場。 最大 600℃ の温風が出る凄いヤツ。 最初から使えよと言えよう。
あと、今回 PET 樹脂版は 1mm 厚を使いました。 僅か コンマ 5mm の違いですが、やはり溶け易さが違いますね。 スムーズに良い感じでタルタルになります。
成功!
「失敗は成功の元」とはよく言った物です。
そして、クリアレッドの塗装スプレーを裏側から 3 度塗りすると・・・
これでハイメディック救急車の前面上部警光灯のカバーが出来ましたとさ。