LED 警光灯 4 台目 - 基板レイアウトを描く -

回路図が出来上がったので、次は基板のレイアウトを作ります。


KiCAD では pcbnew が担当します。 本格的に基板を作るのは初めてなので、まずはチュートリアルを見ながら勉強しました。 ネットリスト? ビア?? ラッツネスト??? 初めて聞く単語で頭が変になりそうになりながら、でも警光灯のためだと思いながら理解に努めます。 教科書はもちろん「トラ技 5 月号」。

▼ 基板エディタ pcbnew


上のキャプチャは完成形なのですが、実はここまで来るのに 1 週間掛かっています。 オートルーターという配線レイアウトを自動でやってくれる機能も付いているのですが、ここではすべて手作業での配線です。

その機能があまり賢くないというのもありますが、何より今回作る基板は片面 1 層なんですが、KiCAD は 2 層からしか設定がなく、自動配線してもらうと裏面にもパターンを引いてしまうんですよ。 ただ 1 層の表面実装基板を作りたいのに。

いかにして線同士をまたがないで済むよう引き廻すか、チップ部品(抵抗やトランジスタ)のピンの間を通したりしてルートを考える。 まるで迷路をやっているようで、時間が経つのも忘れてしまうほど熱中し、意外と私はこの作業に向いているようです。 ただし、この規模の回路だから出来る事で、もっと複雑で部品点数が多い基板だと死にきれると言えよう。


▼ 後々エッチングの事を考えて GND を大きくが基本


FluxLED のフットプリントは無かったので、これまたチュートリアルを見ながら作るのですが、今回はその足を外に折り曲げて表面実装部品みたく使います。 なので、これはデジタルノギスで実測して作りました。


▼ FluxLED の足をこのように加工


こうして基板レイアウトは出来上がりました。 さぁ、これを印刷してみましょう。


▼ KiCAD を触り始めて 3 週間ほどでココまで


普段から基板をガシガシ作られている方にとっては笑止千万でしょうが、私はもうこれだけで感動の一品です。 ただ普通紙に打ち出しただけなのに。

趣味のレベルがまた 1 ランクアップした感じさえします。 ただ普通紙に打ち出しただけですが。


次回、これを感光基板のマスクとして仕上げます。