自転車用テールライトの改造 ver.5
今まで 1.5V のアルカリ電池 2 本仕様のテールライトを改造してきましたが、やはり 3V では明るさに限界があります。 そこで、なんとか電源電圧を上げて明るさの限界を超えてみましょう。
という訳で見つけたのがコレ。
▼ 単 4 電池サイズのリチウムイオン充電池
規格で言うと 10440 というヤツ。 単 4 電池サイズで電圧が 3.7V という充電池です。 同サイズと言ってもリチウム電池特有の保護回路が入っている関係で、実際は長さが 1mm だけ長いですが、なんとかバッテリーケースには収まります。
という事で、また例のヤツを手に入れます。
先に回路を考えます。
▼ ツェナーダイオードを追加
この電池を使うと 2 本直列 7.2V なので、PIC の電源電圧の制限の 5.5V 大きく超えそのままだと壊れてしまいます。 そこで 5.1V のツェナーダイオードを使い PIC 用には 5V を供給し、LED には 7.2V を供給するというような回路にしました。
これだと 3V の時よりも明るいハズ!
今回も基板はエッチングで作りますが、前回はマスクとしてトレーシングペーパーにインクジェットプリンタで印刷したモノを使いました。 ところが、出来上がった物を見ると線のエッジがガタガタなのです。 これは紙の繊維で滲んでしまうからでしょう。
そこで今度は OHP シートにレーザープリンタで印刷してそれを 2 枚重ねにして使う方法を試してみます。 そのためにまず、モノクロレーザープリンタを買いました。
0.25mm の線もさすがにキレイに印刷されています。
今回キレイにエッチング処理をするためにサンハヤト製のエッチング槽を使うことにします。 最初はこれらもすべて自作するつもりでしたが、製品のほうが安いので素直に買います。
▼ キレイにしかも短時間にエッチングが完了
今までの苦労がウソのようです。やはり道具は大事ですね。
この後はいつものようにテーブルソーでカットして穴あけをして、部品面をルータで磨いてフラックスを塗ります。 細いピッチもシャープに仕上がりました。
普段点灯モードはランダムフォーしか使わないので、他は削除しようかとも思いましたが、消すのも惜しいのでプログラムは前回と同じものを使います。
▼ Pickit3 で PIC12F629 に書き込み中・・・
なんかジャンパ線が見えますが、ハンダ付け中に銅箔が剥がれてしまって急きょ修正したためです。
スリープ中にどのくらい電流が流れているか調べてみました。
PIC 単体だとスリープ中は μA クラスなので、これはほとんどツェナーダイオード分の電流となります。 この充電池の容量は公称値 500mAh なので、点灯せずに待機状態でも 1 週間ほどで充電が空になる計算。 結局は明るさを取るかバッテリーの持ちを取るかという事ですか。
ま、そういう事で・・・
もの凄く明るいテールライトの完成です!
アレ、でもなんか期待したほど明るくはないかも!?